パムッカレ[編集] 迫り出した石灰岩と熱水泉による景観 トラバーチンでできた石灰華段 パムッカレとは、トルコ語で「綿の宮殿」という意味[1]。綿とあるのは昔からこのあたりが良質の綿花の一大生産地であることによる。 二酸化炭素を含む弱酸性の雨水が台地を作っている石灰岩中に浸透し、炭酸カルシウムを溶かした地下水となる。その地下水が地熱で温められて地表に湧き出て温泉となり、その温水中から炭酸カルシウム(石灰)が沈殿して、純白の棚田のような景観を作り出したものである。 棚田の畦の部分は、流れてきた植物片などがひっかかり、これに石灰分が沈着して次第に堤のように成長する。これは温水が畦を越流する時に石灰分の沈積が化学的に加速するためでもある。このような景観が約200mの高さにわたって形成されている。規模はずっと小さいが、同種の微地形が鍾乳洞内にもみられることがあり、これを畦石池という。 ヒエラポリス遺