最近は、無料のコンテンツサービスが乱立し、一見するとコンテンツサービス自体が成り立たなくなっているようにも思えます。筆者自身も昔は出版社に勤めていましたから、コンテンツづくりにどれほど手間がかかるのかは肌身に感じます。それに対して、価格をつけることのできない状態というのは、なんとも厳しい……。大手新聞社では有料の電子版サービスを模索し始めています。 今回は、無料でのコンテンツ配信サービスのビジネスモデルを描いてみて、あらためて発見したことについて説明したいと思います。 なぜ有料購読者は料金を支払うのか 無料サービスのビジネスモデルを描く前に、まずは最もトラディショナルな「商売のかたち」を確認しておきましょう。サービスや商品を提供して、対価を得るという基本形です。例えば、ニュースを配信する会社であれば、記事を提供し、その購読料を得るのが基本的なビジネスモデルになります。 しかし、最近のニュー
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