独立系クラウドストレージサービス「Dropbox」は、MIT(マサチューセッツ工科大学)卒の、当時24歳の若き起業家、ドリュー・ハウストン(Drew Houston)によって設立された。2007年の創業当時、すでにクラウドストレージサービスやバックアップサービスはレッドオーシャン状態だと考えられていて、今さら差別化要因などないし、Dropboxが成功する理由もないと、多くの投資家は考えていた。 ところがその後の数年でDropboxは使いやすさで他を圧倒。今ではGoogle、Apple、Microsoft、Amazonなどと並んでストレージサービスの世界で強い存在感を示すに至っている。2014年1月には評価額100億ドル(1.2兆円)で2億5000万ドルの資金を調達するなど、企業規模が大きくなりすぎてしまって、もはや買収できるのはMicrosoftぐらいしか残っていないのではないかと言われる