企業人よ、大いに失敗しろ、むしろ成功するなかれ!? (その1):生き残れない経営(1/3 ページ) 失敗から多くのことを学ぶことができる一方で、成功はともすると自信過剰になり学習を妨げるため次に失敗を誘引する、といわれる。 しかし反面、経営者や企業人は失敗から安易に学ぶことができるという誤った認識を持っていないか、一方で成功が学習を妨げるという内容を正しく認識しているだろうか。 経営現場の実態や経営学者・心理学者の意見を参考にしつつ、失敗と成功から学ぶことについて検討を試みる。まず失敗を、次に成功を、いかに厳しく検証すべきか論ずる。 「失敗から学べ」というが、「そのことに長けた組織はごく稀である。これは真剣に学ぼうとする姿勢が足りないからではない」。「そもそもマネージャーたちが失敗について誤って考えているからだ」と、エイミー C. エドモンドソン ハーバード・ビジネス・スクール教授は主張す