※タイトルから推測されるとおり、暗い内容なのでご注意くださいね。 そんなことに上手も下手もないのだろうけれど、 私は「悲しむことが下手なんじゃないか?」と、ふと思いついた。 それが、なんだかしっくりくる気がする。 他人と比べることでもないのだろうけれど、 私は、その時生まれた「悲しみ」が、あまり変わらず静かに心に沈んだままだ。 悲しみに打ちひしがれ、取り乱し、やがて徐々に上向いていく人達と違って。 他の人が、「私からはそう見えるだけ」なのかもしれないし、 別に「他の人より私は辛いの」なんて言いたいわけじゃなく。 私は、近頃、悲しみ下手のせいで沈んだままの「悲しみ」を、連なる思いを、 懺悔のように、無性に打ち明けたくなる。 これは、歳をとったということなのかもしれない。 けれど、打ち明ける相手も、場所も思いつかない。 以前は、鏡に向かって吐き出していた。 深夜、鏡の前で延々と吐き出し、一人で
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