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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/tatsu2 (4)

  • 趣味のアニメを制作して貰うということ――微に入り細を穿ってこそ - subculic

    アニメーションコミケのサークルチェックをしていたとき偶然、同人アニメーションを頒布するというサークルが目に入った。同人でアニメを作り、頒布するサークルは過去何度か見かけたのだけれど、少し毛色が違う様子。興味を惹かれたので、購入してきました。オリジナルキャラクターのバウアー中尉とパンター戦車がメインとなる約3分のアニメ。パンターvsT34の戦闘など見応えのあるシーンも多く、オマケアニメで終わらせてしまうには惜しいなと思う作品だった。戦車アニメとしての興味も尽きないが、特筆すべきはサークル・Gewaltの代表であるEXCELさんが「身銭を切って商業のアニメーションスタッフに依頼して制作している」ところだ。同人誌「戦車アニメの作り方」に掲載されているスタッフクレジットによれば、コンテ・演出:小林敦、作画:澤田譲治とあり、動画検査や色指定、美監、3D撮監、撮影、音楽に至るまでガチである。自分でアニ

  • 「境界の彼方」ストップモーション風アクションと機動力 - subculic

    2013年に放送されたアニメ『境界の彼方』には独創的なアクションがある。 多彩なバトルシーンが特徴の作にあって、異彩を放つストップモーション風の剣捌き。第2話で披露されたこのアクション、タメツメの効いたタイミングが爽快で影付けもスタイリッシュ。スピード感溢れる殺陣に仕上がっている。驚いたことに、原画マンのアドリブだというのだから衝撃的 *1 。コンテでは暗闇の中で閃光が走る一瞬の斬撃を狙った感じだったらしいが、担当したアニメーターの奔放な想像力とそれを形にする手腕によって見事に昇華されている。原画の枠を越え、演出的な回路で描かれた物のようにも思える濃密な仕事だ。 これを受けてだろう、第4話のアクションシーンにも同様の発想でストップモーションが使われていることに注目。 当初、2話と4話の演出を担当した武康弘がこのアクションを気に入り、コンテに描いていたのだろうと思っていた。しかしどうやら

    「境界の彼方」ストップモーション風アクションと機動力 - subculic
  • 「響け!ユーフォニアム」8話の攻めっ気 - subculic

    あるクリエイターが頭角を現す瞬間というものが存在するとすれば、『響け!ユーフォニアム』第8話「おまつりトライアングル」はまさにそれを目撃した気分になった。絵コンテ/演出は藤田春香。アニメーターとしてのクレジットは見かけていたが、『中二病でも恋がしたい!戀』(2014年)で演出デビューした経歴からすると若手の方だろうか。ふと思い出したのは京都アニメーション出身の『アイドルマスター シンデレラガールズ』高雄統子監督が京アニ時代に担当したある話数だ。それは作画監督に堀口悠紀子を迎えた『CLANNAD』番外編「もうひとつの世界 智代編」(2008年)。堀口さんの繊細なアプローチに感じ入り、演出の契機になった話数だと後に語られている。事実、今観直すと剥き出しの高雄演出に唸る場面ばかり。「智代編」は高雄統子という演出家のキーエピソードといっていい。そうした例が頭に浮かび、「おまつりトライアングル」は藤

    「響け!ユーフォニアム」8話の攻めっ気 - subculic
  • 「SHIROBAKO」23話のラストシーンについて - subculic

    新人声優「ずかちゃん」こと坂木しずかにようやくスポットライトが当たった。『SHIROBAKO』第23話「続・ちゃぶだい返し」のラストシーンについて少し、書いておきたい。前回、しずかは自室で一人、テレビに出演しているフレッシュな声優をみながらビールをあおっていた。その様は胸に突き刺さり、痛々しかった。今回、まず憎い演出だなと思ったのは、キャサリンの妹・ルーシー役にしずかが選ばれるんじゃないかと視聴者に期待させている中、アルバイト先の居酒屋で映されるしずかのカットだ。静かに電話と取ったしずかの後ろは前回を引きずるように暗く、目の前は明るい。アフレコ現場にシーンを移す直前のこのカットは妙に引っ掛かった。どうして気になったかというと、23話のポイントは「誰と何を共有しているのか」だと思ったからだ。ラストシーンをみてみよう。宮森あおいは追加シーンのアフレコ現場に姿を現したしずかをみとめ、言葉にならな

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