ビデオゲーム産業の父、アタリ。その存在感は80年代初頭まで、とてつもなく大きなものだった。日本の古参ゲームメーカーは皆、アタリのアイデアと技術力に富んだゲームデザインから学び、その背中を追いかけながら育ったといっても過言ではないだろう。 ――アタリはゲームサウンドのアプローチにおいてもまた独特で先進的だった。当時アタリのサウンドスタッフは何を考え、何を目指していたのか。オーディオ部門の中心人物だったフラー氏の言葉を通して、それを探っていきたい。 ※本インタビューはhallyが2003年にvorc.orgにおいて行い、長らく公開できないままだったものです。2015年、『シューティングゲームサイド』誌最終号に掲載する運びとなり、ようやく日の目を見る……はずだったのですが、最終号は諸般の事情で残念ながら未刊に終わり、インタビュー記事は再び行き場を失いました。それから数ヵ月後の2016年1月2日、