【モスクワ=関根和弘】中央アジアのイスラム教国タジキスタンで、学生や教員らが新年を祝うパーティーを開くことや、プレゼントを交換することが禁止されることになった。ソーシャルネットワーク上では、「あまりにも厳しすぎる」などと批判する書き込みが相次いでいるという。 決定を下した教育科学省は「学生らの出費を抑えるため」と説明するが、背景には、イスラム以外の文化を排除する狙いがあるとみられる。 インタファクス通信などが27日伝えた。禁止期間は1月1日まで。人が集まるものでも午後3時までは、詩の朗読や絵画コンクールのような文化行事やスポーツ行事は行ってもよいとしている。 タジキスタンは国民の約9割がイスラム教徒とされるが、旧ソ連を構成していたこともあり、クリスマスを祝うなどキリスト教の文化も根付いている。ところが、今年はすべての国営放送チャンネルで、サンタクロースやクリスマスツリーを番組に出すことを禁