岐阜県揖斐川町の徳山ダムが建設された旧徳山村に、かつて超激辛の唐辛子があった。ダム湖に沈んだ集落とともに幻になったとされてきたが、最近、隣の同県本巣市で栽培が細々と続けられていることが分かった。「日本一の辛さ」をうたいたい市は復活に向けて動き出した。 徳山ダムは2008年、洪水対策や発電を目的に完成したが、建設予定地だった徳山村は1987年に廃村。1600人を超えた住民は村を離れ、集落は水没した。 本巣市の担当者らによると、村の気候は寒冷だったため、住民は辛く味付けをした郷土料理「地獄うどん」で体を温めたという。使われたのが通常の唐辛子より数倍辛いとされた「徳山唐辛子」。生産農家の離村により種が失われたとみられていた。 再発見は偶然だった。徳山ダムから東に約5キロ、山一つ越えた本巣市根尾の能郷(のうごう)地区で2012年8月、当時、市産業経済課総括課長補佐だった鷲見(すみ)誠さん(57)が
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