NHKの連続テレビ小説「半分、青い。」が決まったときに、「おめでとうございます」と何人かの人に言われた。 仕事が決まって「おめでとう」、といわれるのは多分、朝ドラと大河だけ。月9が決まっても映画を撮ることが決まっても、誰も「おめでとう」とは言わなかった。 そうか。国民的番組とはそういうことか、と私は思った。毎日流れる。たくさんの人が見る。初めての経験が始まる。 私は、正直こわかった。自分が書く前から、ネットで朝ドラのレビュー(批評)を、評判を読み漁(あさ)った。これからどんな公開処刑が待っているのか? 世間は、どんなふうに朝ドラを見ているのか。感想、レビュー、意見、山ほどあった。それが、国民的番組、というものなのだ。 感想を読みあさっているうちに、一日が終わってしまう。やばいっ。私は、書かなくてはいけないのに。連続テレビ小説「半分、青い。」はオンエアの1年半前から執筆に入っていた。こんなこ