いい本だった、これー 2010年に発表された、恐竜絶滅は小惑星衝突説で論争に決着が付いているとの論文を発表した41名の研究者たちの1人である地質学者による本。 恐竜絶滅の原因が、小惑星衝突によるものだということは、専門家のあいだでは定説になっているのだが、反対論者たちのプレスリリースが相次ぐことによって、非専門家に対して「まだ議論が分かれているのだ」という印象がついてしまっていることを危惧した研究者たちによって、件の論文は発表された。 この本も、同じ動機に基づいて書かれており、小惑星衝突説についてと、その反対説の問題点、そして何故このようなことが起きたのかということについて書かれている。 恐竜絶滅論争についてだけでなく、科学の論争に決着が着くというのはどういうことなのか、そして科学とメディアの関係についてまで触れられていて、面白い一冊。 筆者は、1977年生まれとまだ若く、研究者として活動
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