起業の勧めを説く記事では必ずといっていいほど、労働集約型ビジネスと資本集約型(またはストック型)ビジネスの比較をして、後者が優れているのでそちらを目指すべきということが説かれています。別の言い方では、インフラorプラットフォームorルールを作ってそこから儲けるようにするべきだ、とも説明されます。 最近では、この議論を次のような記事で見ました。(以下にリンク) どのような会社に入るべきか/どのような事業を興すべきか - 人と組織と、fukui's blog イマドキの起業のしかた – 渡部薫 – アゴラ この議論は一見説得力があるのですが、果たして本当にそんなにうまくいくものなのでしょうか?実は、経済学の初級的な議論からは、違った議論を導くことができます。 経済学の基本的な議論の1つに、「完全競争市場では、価格は限界費用に等しくなる」というものがあります。これは労働集約型ビジネスとか資本集約