相手の良さを消すため、リスクを抑えるために、引いて守るとかロングボールを使うといったことは、フロンターレもジェフもやらないんです。下がらずに撃ち合う。自分たちの良さをぶつけ合う。試合中はとにかく大変なんだけど、自分のなかではどの試合も名勝負になっていたと思います。 対戦相手を悩ませ、自分たちは躍動するサッカーをジェフで作り上げたオシムさんが、日本代表の監督になる。いったいどんなチームになるんだろうと思っていたら、いきなり驚かされました。 「オシムさんの目はこっちに向いているんだ」 自身の初陣となる2006年8月9日のトリニダード・トバゴ戦に向けて、オシムさんは18人の選手を選んだ。ジーコが率いたドイツW杯のメンバーは川口能活、三都主アレサンドロ、坪井慶介、駒野友一の4人だけで、黄金世代の中核を担う選手はひとりもいない。その代わりに、Jリーグで頭角を現わしてきたアテネ五輪世代──中村氏の世代
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