「新生銀行」(東京)が一部顧客にとんでもないお願いをして、話題になっている。同行では、提携先金融機関のATM(現金自動預払機)から現金を引き出す際の手数料を何回でも無料としている。ところが一部顧客に対し、提携先ATMの利用を控えるよう要請しているのだ。提携先に支払う手数料の削減が狙いとみられるが、銀行関係者からは「無料だと言って顧客を集めておきながら、使うなというのは、商売人としての倫理に欠ける」と厳しい声も出ている。 新生銀によると、提携先ATMからの引き出し回数が多い一部の顧客を対象に、利用回数を抑えるよう求める文書を郵送した。 「ATMの手数料無料は個人利用を想定したサービス。通常の利用回数を大きく上回っているケースがあるため、お客さまに理解を求めている」(新生銀)という。 あくまで「お願いしているだけ」(同)で、提携先ATMの利用制限や有料化までは考えていない。「回数制限や条