【堀川勝元、工藤隆治】中国の「万里の長城」で日本人客3人が遭難死したツアーを主催したアミューズトラベル(東京都)が、廃業を決めたことが4日、同社への取材でわかった。社会的信用を失い、事業継続は困難と判断した。会社は残し、遺族への補償や観光庁の事故調査に対応する。 アミューズ社は2009年、北海道・トムラウシ山で8人が遭難死したツアーも主催していた。板垣純一総務部課長は「2度目の事故で社会的信用を失った。今後さらに落ち込みが予想される。社会的な責任を取る意味もある」と話した。 アミューズ社は3日、旅行業の廃止届を国土交通省に郵送した。20日付で廃業する予定で、全従業員約50人を解雇する。板井克己社長を含む役員3人は残り、遺族に廃業や今後の対応を説明する。「ご遺族には真摯(しんし)に責任を果たしたい」としている。従業員には廃業を伝えたという。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、