橋本聖子団長、怒らないでくださいね。今、スピードスケートは危機的状況にあります。まず、ナショナルチームとして機能していません。こんなことがありました。 実業団に属さない選手の話です。その選手のコーチは日本選手団のコーチに選ばれませんでした。しかし、実はカードを申請すれば、リンクサイドに入れ、コーチすることができたのです。ところが、そのインフォメーションすら届いていませんでした。ナショナルチームとは名ばかり。大きな実業団の派閥に分かれ、情報の共有すらなされない。選手を中心とするサポート態勢が整っていません。 僕や岡崎朋美さんや過去のメダリストは本当の意味でのコーチを必要としませんでした。誤解を恐れずに言えば、自分で育ってきました。橋本聖子団長もそうでした。でも、今、そういう選手は加藤条治と長島圭一郎しかいません。彼らがいなくなれば、と思うと次の五輪はぞっとします。