大正天皇の実像詳細に 7月1日 17時25分 13年前に公開された大正天皇の活動記録、「大正天皇実録」について、宮内庁は個人情報の保護などを理由に一部を黒塗りにした当時の措置を見直し大部分を公開しました。病弱で悲運の天皇として知られる大正天皇の体調や病状、未発表の動静などの詳細が明らかになり、日本の近代史の実像に迫る手がかりになると期待されています。 黒塗り解除の経緯や何が明らかになったのか、社会部の鈴木高晴記者が解説します。 “悲運の天皇” 大正天皇 天皇陛下の祖父の大正天皇は、激動の明治と昭和の狭間の時代を治めた悲運の天皇として知られています。明治天皇の三男として生まれ、兄たちが幼くして亡くなったことから8歳の時に次の天皇と定められました。 生まれながら病弱でたびたび重い病気にかかりましたが、成長とともに健康を回復し、皇太子として全国各地や朝鮮半島を訪れて人々と触れあいました。