19歳の荒井由実と22歳の松任谷正隆。二人の出会いは音楽シーンだけでなく、日本のポップカルチャーに大きな影響を与えた。その背景には、当人たちも知らなかった近代の旋律が流れている――。 「頭山は松任谷を支えている」 〈おじいさまは綺麗な目をした人でした。みながみな上目づかいに他人を見たり、横目をつかってものを正面から見ようとしない世の中で、おじいさまはいつだって、誰に対してだって、目をまっすぐに向けていました。私はおじいさまが大好きだった。〉 明治から大正、昭和前期にかけて、右翼の巨魁として日本人の思想に大きな影響を与えた頭山満。その孫娘、尋子の独白から壮大な物語は幕を開ける。 〈おじいさまの家には中国の孫文やインドのボース、大杉栄さんや野枝さんがいらしていた。手を取り合ってきた犬養さん、元首相で外交官の広田弘毅さん、東条に睨まれて逮捕され、自刃された衆議院の中野正剛さん、朝日の緒方竹虎さん
![ユーミンと大物右翼「頭山家」の知られざる血脈と交流 (週刊現代) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/babe12008bb7820a1cd359d0edae292e621821bd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2Fa%2F1200m%2Fimg_2a6c0be4c9e949aff6ba36b842786b9f91668.jpg)