会見で質問に答えるフジ・メディア・ホールディングスの金光修社長=2021年4月8日午後6時14分、東京都港区、林敏行撮影 フジテレビなどを傘下に置くフジ・メディア・ホールディングス(HD)の金光修社長は8日、同社で記者会見を開き、2014年9月までの約2年間にわたり放送法の外資規制に違反していたと認め、陳謝した。同年12月に違反の事実を総務省に相談し、厳重注意を受けたと説明。同省は当時の対応について「法的な問題はなかった」としている。 【画像】陳謝するフジHDの金光社長 金光社長は5日の朝日新聞の取材に対し、同省への相談の有無について「公式にはない」と否定していたが、8日は一転して認めた。総務省も同日、相談があったと認めたうえで、同社の「認定放送持ち株会社」の認定を取り消す考えはないとしている。 外資規制は放送が世論に与える影響を考慮し、外国資本を一定程度に抑えるのが目的。議決権の外資比率