国内でのテレビ放送開始から60年余り。番組の人気を示し、広告主がCMを出す指標となる「視聴率」が変化の波にさらされ始めた。あの手この手で視聴実態に迫るサービスが生まれ、広告主も注視している。 犬を飼い、子どもが2人いて週1回ビールを飲む主婦がどんな番組を見ているか、1秒単位で追跡――。個人が番組とCMをどう見ているかを詳細に調べる調査会社「スイッチ・メディア・ラボ」(東京)のサービスが注目を集めている。昨年10月にデータ提供を始めて半年で、大手広告主やテレビ局、広告会社など約20社がデータを利用した。 日本で「視聴率」といえばビデオリサーチ社の「世帯視聴率」を指す。代表的な関東地区の調査では、600世帯を対象に1分単位で「放送中に見た割合」を数値化。広告主がCMを出す時の指標になり、番組の人気を示す「モノサシ」として機能してきた。 スイッチ社の調査は、ビデオ社に比べて格段に細かい。関東地区
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