滋賀県が有害図書類に指定した「全国版あの日のエロ本自販機探訪記」と、北海道が指定した「エロマンガ表現史」 性表現を巡る「研究」書が「青少年の健全な育成を阻害するおそれがある」として、滋賀県と北海道から有害図書指定を受け、論議を呼んでいる。指定された書籍は18歳未満への販売が禁止され、書店の陳列で一般書籍と区別される。市民団体は「行き過ぎた措置」と反発している。制度に詳しい法学者は、指定基準の曖昧さを問題点に挙げる。 滋賀県が指定したのは「全国版あの日のエロ本自販機探訪記」(双葉社)。消えゆくエロ本自動販売機の現存例を豊富なカラー写真で紹介し、エロ本自販機の歴史や探し方のこつも解説している。北海道が指定した「エロマンガ表現史」(太田出版)は漫画における性表現の移り変わりを多数の図版とともにたどる。どちらも青少年健全育成条例に基づき、外部の委員による審議会での審査を経て「著しく青少年の性的感情