不十分な量の給食など劣悪な保育が問題となり、こども園の認定を取り消された兵庫県姫路市の私立「わんずまざー保育園」(廃止)の小幡(おばた)育子・元園長(46)について、同市は18日、保育士数を水増しして給付金などをだまし取ったとする詐欺容疑で姫路署に告訴した。 発表では、元園長は2015~16年、保育士数を実際より2~3人多く報告し、15年度分の給付金など376万円を詐取したとされる。 同保育園では17年、定員(40人)を超える60人以上の園児を受け入れ、スプーン1杯程度のおかずしか与えていなかったことや給付金の不正受給などが発覚。市は約4700万円の返還を求め、元園長は全額返したが、市は「悪質性が高い」として告訴に踏み切った。