ネオンまたたく夜の東京を走り抜ける暴走族。バイクにブレーキを掛けると、すぐ横には「新型爆弾」で生まれた巨大で黒いクレーターが。クレーターはあまりに大きいため見開きで描かれ、ページ全体を埋め尽くさんばかりに広がっている。 これが、1982年に大友克洋氏によって生み出されたSFマンガ「AKIRA」の冒頭だ。この作品はすぐに米国の中核となる少数のファンに広まった。 米タフツ大学で日本を研究しているスーザン・ネイピア教授は、「米国人はそれ以前にこのようなものを見たことがなかった」「AKIRAは途方もないストーリー展開で既存の文明が崩壊しつつある世界を描いた。心の奥底に訴えかける内容を、それにふさわしいビジュアルで表現していた」と語った。 大友氏は1988年、AKIRAのアニメ版を公開した。この映画作品は非常に詳細かつ緻密(ちみつ)に作り込まれており、アニメーターらは数年をかけ、手作業でセル画への色
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