高校の入学願書の性別欄をなくす動きが出ている。心と体の性が一致しないトランスジェンダーなどの生徒に配慮したものだ。 少数者への差別や偏見をなくすのは当然としても、行き過ぎたジェンダーフリー(性差否定)教育につなげないよう慎重に行ってもらいたい。 北海道教育委員会は道立の高校と中高一貫校の願書から性別欄を削除することを決めた。来年度入試から性別記入が不要になる。 すでに大阪府や福岡県などが願書の性別欄をなくしたり、来年度以降削除を決めたりしている。 願書の性別欄をなくしても、願書と一緒に中学校側が作成して提出する調査書には性別欄は残るという。生徒の健康管理などのため把握する必要があるからだ。それなら願書の性別欄をなくす意味はどこまであるのだろうか。 過去に学校の名簿で男女別をなくした「男女混合名簿」が一部で流行したことがある。しかし、教育関係者によると、健康管理などを含め、男女の違いに配慮し