「ネタ」と「ベタ」というタームを最初に使い始めたのは宮台さんだったように思う。で、つい先日に出た北田暁大さんの「2ちゃんねる論文」の影響もあって、それは社会学的分析が好きな人たちにとっては必須のキーワードとなりつつある。ちなみにこれの一般的な用法は「××が~と主張するのは、あえて(ネタで)言っているのであって、真の意図は―なのだ。~を額面通り(ベタに)受け取るべきではない」みたいな感じ(だと思う)。 でも今や「自分はネタだと分かってると思って言ったのに、ベタに受け取るなんて、受け取る方がバカだ」みたいな文脈で使われ始めるようになってきていて、僕はものすごく嫌な感じがしている。「ネタ」を理解するにはある種の前提・知識が要求される(ex.日本語が分からなければ、漫才で笑うことは出来ない)。それを利用して、相手に対してその「知識の欠如」を嘲り、自分が相手より優位に立つ為のツールとして、このキーワ