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ブックマーク / www.h7.dion.ne.jp/~pensiero (2)

  • 読書の自由と解釈の不自由と (2)

    文学批評理論概論 1950-1980 3.作者はテクストの中に: ナラトロジーの仮想戦略 NC と構造主義によって徹底的に突き詰められた作品分析志向を洗練させたのが、70年代以降に急速に発達したナラトロジー Narratology である。手短に言えば、ナラトロジーとは、諸々の物語を分析し分類するための「包括的枠組み」を探求する学である。要するに、個別的な批評ではなく、物語一般についての学、それがナラトロジーである。ナラトロジーの代表 S. チャットマンが述べているように、彼等の理論的な土壌は、発表がこれまで扱ってきた二つの理論、即ち NC と構造主義である。それゆえ、彼らもまた、自分たちの両親に倣い、基的には「意図に関する誤謬」「情動に関する誤謬」を回避し、テクスト自体の分析についての理論を目指している。 彼等の大きな特徴は、必ずしも物語を言語的テクストには限定していない点である。

  • 読書の自由と解釈の不自由と (1)

    文学批評理論概論 1950-1980 序. 批評理論の批評と理論 発表で扱うのは、今世紀中頃から80年代に至る、英語圏を中心とした文学批評理論の動向の軌跡である。とはいえ、主要な理論全てを取り上げることは、単なる時間の制約という物理的理由もさることながら、発表者の知識の制約という根的理由のため、どうしたところで不可能である。それゆえ、対象の選択には発表者の知識・関心の偏向が強く働いており、また取り上げられた理論にしても、いたって概論的なレヴェルにとどまっているということは、予め断りを入れておこう。 言い訳はともあれ、発表の進め方とその基的視点を明らかにしておく。一口に批評理論と言っても、対象へのアプローチの仕方は多種多様である。そして、それらの理論をたた漫然と列挙した場合、一見すると絢爛豪華に見える発表にはなるだろうが、個々の理論が持つ問題意識や特徴、メリットやデメリットは捉えにく

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