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ブックマーク / www.j.u-tokyo.ac.jp/~shiokawa (1)

  • http://www.j.u-tokyo.ac.jp/~shiokawa/ongoing/notes/bunsho.htm

    ずっと昔に読んだ吉田秀和の文章で、長らく記憶に残っているものがある。次のようなものである。 私もかつては翻訳をした。今はやらない。ちゃんとした翻訳をするのがどんなにむずかしいか、少しずつわかるにつれ、自分の能力と根気の不足を思い知るばかりになったのだ。今ではどうしても必要になると、「自由な書きかえ」とことわる。それだけまた、すぐれた翻訳には大きな敬意を払うようになった。以下書くことは、そういった翻訳失格者の弁として読んでいただきたい。 「曲頭の記号について、あなたが私と見解を同じくされることを嬉しく思います。それは、音楽の野蛮時代に由来するものであり、楽章の速度を示すものです。例えば、来は『陽気に』との意味の『アレグロ』という言葉ほど馬鹿馬鹿しいものがあるでしょうか!この意味からしばしばなんと遠く離れてしまっていることでしょう!なんとしばしば音楽作品がその言葉とは正反対のものを表現してい

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