評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ) ■久々に僕的な文句なしのMasterpiece!!!と叫びたくなる作品〜上巻はいつもの安定した辻村節だが下巻特に10章からは止められません ヨーロッパ出張の飛行機の中で読んだのですが、上巻は、特にマクロが描かれているわけでも、大きな物語があるわけでもない、関係性に終始している話なのに、さすが辻村深月さん、読ませるなーなどと賢しらなことを思いながら、それなりにはまって読んでいました。しかし、下巻からは、もう号泣・・・こんなに泣いたのは久しぶりだってくらい泣きまくりました。ぐっと来る、というのは、そもそも物語に関しては涙もろい僕のことなのでよくあるのですが、「泣き続けて涙が止まらない」、「同じ個所を何度読み返してもすぐ涙が出る」というようなウルトラ級の作品に出会うことはそんなにありません。特に、実生活というかリアルな世界では涙を見せることが皆