おろしゃ風物詩 2007年12月21日 トップページへ 佐藤好明 ロシア・ソ連文学を学ぶものにとって、ロシア人にとっては常識であり、目で見ればなんということもないものを文字だけで理解するのは至難である。作品の本質を理解することにはあまり関係ないかもしれないが、さらにその時代の雰囲気を味わいたいと考える向きには大いに不満であろう。パンの一種とか四輪馬車とか一応辞書に説明のあるものもあるが、それでも我々日本人にはイメージの湧きにくいものが多い。一番いいのは現物を見て、触って、あるいは味わう(食べ物であれば)のがよいのだが、なかなかそうはゆかない。せっかくデジタルカメラを買ったので、ロシア人にとっては珍しくもないが、日本人には珍しいものなど、これまであまり知られることが少なかったロシアの食物を中心に紹介したい。 (1)パン類 выпечка ・カラーチ к