早稲田大学教育学部の佐々木敦の授業に、ゲストで湯浅湾のヴォーカルをつとめる音楽評論家湯浅学がやってくるというので、冷え冷えする9℃の東京をてくてく歩いて教育学部まで行ってきた。途中大隈講堂前あたりの銀杏の葉がまるでじゅうたんのように、あたり一面に敷き詰められていて、雨で下がったテンションが少し上がる。巨大な教室に早めに到着すると、教室の前半分はスカスカで、生徒たちは皆教室後方にかたまっていた。吉増剛造の授業のときもそうだったのだけど、放っておくと学生たちはみんな後方にたまって、実に授業がしにくそうだなと思う。今日も講師陣はたぶん話しにくかったんじゃないかな。ということで前方左側に座る。 授業は、緩いトークという感じで始まる。まず音楽界の近況から。佐々木氏が、「最近の若い人で貪欲な音楽好きが減っているのではないだろうか」と問題提起すると、湯浅氏が「みんな洋楽聴かないよね」と言う。「カラオケで
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