先日、某ラジオに出演した際、なかなか興味深いやり取りがあったので紹介したい(勝手に引用&記憶ベースで筆起こししているので名前は伏せておく)。 テーマは若年層の雇用で、就職難にもかかわらず新卒で就職後に3割以上の人間が離職する点が話題となった。 「どうして苦労して入った会社を辞めるんでしょう?」 「とどまる理由がなくなったから。長くいても昇給や出世が限定的だと気付けば、長く勤める理由はありませんね」 若い世代が長くとどまるメリットは薄れつつある 労働者側から見れば、終身雇用というのは慣習であって「60歳まで働き続けます」という契約ではない。企業は勝手にクビにはできないが、従業員は入社当日に辞めたって構わない。 にもかかわらず、従来、多くの労働者が転職せずに働き続けたのは、単純にそれがトクだったから。勤続年数に応じて定期昇給やベースアップで、将来に賃上げされることが確実だったからだ。 ただ、9