アマチュア作家がネット上で発表した小説が、書籍になってヒットする例が目立っている。若者向けのライトノベルが多いが、従来のケータイ小説と比べ書き手の年代や作風は広がっており、既成の出版社も注目し始めた。(文化部 佐藤憲一) 毎週トーハンが発表する全国の週間ベストセラーで、春以降、異変が起きている。東野圭吾、伊坂幸太郎氏ら人気作家の話題作に交じって、「単行本・文芸」部門ベスト10に、新興出版社アルファポリスの発行する新人・新鋭のファンタジーやロマンス小説が頻繁にランクインしているのだ。 7月3日発表分でも、女子高生が剣と魔法の世界に生まれ変わる、如月(きさらぎ)ゆすら『リセット(4)』が5位など、2冊が入った。同社では現在、毎月約10点の単行本を刊行。編集部の太田鉄平さんは、「刊行点数が増え、レーベルへの認知度が高まって売れ行きにつながってきた」という。 ユニークなのは、ネットを使った新人の発