東京の下町に生まれた作家の小林信彦さんは昭和の五輪で進んだ東京大改造を「町殺し」と呼んだ。もっとも犠牲になったのは水辺の景観だろう。2020年の五輪を控え、再び大きく変わりつつある東京を、水辺から再考する。 ■ブックファースト新宿店 山田智さんに聞く (1)水の都市 江戸・東京 [編]陣内秀信+法政大学陣内研究室 (2)時代の地図で巡る東京建築マップ [著]米山勇、伊藤隆之 (3)メイド・イン・トーキョー [著]貝島桃代、黒田潤三、塚本由晴 (4)アースダイバー [著]中沢新一 ■ベニス?無理でも復権を 山田さんによると、いま、東京本が出版ラッシュなのだそうだ。(1)『水の都市 江戸・東京』は、1980年代に「水都・東京」という惹句(じゃっく)を掲げて注目を集め、その後も水辺空間の復権を訴え続ける研究者、陣内秀信氏の近編著だ。 氏は「古い建築や町並みを次々と壊し、過去を否定して都市を再開
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