今、81歳の石原慎太郎さんは、若い頃に爺さんキラーで、文豪などの年輩者にとてもかわいがられた。当時、若者の流行にまでなった太陽族の石原さんが、実は年上の方たちとのお付き合いがよくて、文壇の講演旅行、ゴルフ、文士劇にも積極的に参加していた。それは、学ぶところが多いからである、とのこと。 大正生まれの三島由紀夫さんが、若手のホープと言われていた時代である。さしずめ石原さんは、礼儀をわきまえたヤンチャ坊主として、文豪たちの目に映っていたのではあるまいか。 文壇デビュー作である『太陽の季節』が第34回芥川賞を受賞したのが、1956年(昭和31年)で24歳のときである。石原さんの文学の資質を、「生と死が対置している」と評したのは、三島由紀夫さんと江藤淳さんである。そのことを本人は気づいていなかったようで、“無意識が過剰”と江藤さんに指摘されたそうである。 石原さんが語る有名作家たちの話はとてもおもし
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