「今世紀最大の天才」。自身をそう呼ぶ奇書は、しかし、250万部超の歴史的ヒットになった。30年前に出た松本人志『遺書』(朝日新聞出版、1068円)だ。 「ハッキリしようではないか。誰が日本一おもしろいのか?」一芸人として無双した彼は、芸をめぐるルールに手をのばす。「コメディアンも全部集めて、ネタで正々堂々と勝負し」ようという提案は、のちのM-1やキングオブコント。「大喜利という手もある。同じお題で、アドリブの勝負」はIPPONグランプリを予感させる。どれも派手なセットや演出がいらず、誰でも真似(まね)られる。男子校の教室的な発想だ。毎ページ止まらない下ネタや暴言も男子校の休み時間のようである。 芸で戦うプレイヤーから、芸という情報を制作し流通させるルールを握るプラットフォーマーへ。プレイヤーはいくら優勝してもプラットフォーマーに勝てない。ユーチューバーがいくら数字を取ってもGoogleに勝
沖縄県知事選の告示前にイベントに出演し、自身のバンドで演奏した玉城デニー氏=沖縄県うるま市で2018年9月9日午後5時29分、佐野格撮影 沖縄県の玉城(たまき)デニー知事(59)は10日、新潟県湯沢町の苗場スキー場で7月26~28日に開かれる国内最大級の野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」に出演依頼を受けていることを明らかにした。現在、出演に向けて調整中という。 玉城知事は、毎週月曜日の朝に職員向けにメッセージを庁内放送しているが、10日は「なんとまぁ、アーティスト名『玉城デニー様』で出演依頼が舞い込んでまいりました。楽しみです」と話した。 毎日新聞の取材に玉城知事は「内容は『トークライブ』がメインだと思う」と答えた。フジロックの運営関係者は「玉城知事にはトークだけでなく、できれば演奏もお願いしたい」と話しており、政治家になる前からバンド活動を続ける知事が、ステージでギターを弾いて
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く