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ブックマーク / sakstyle.hatenadiary.jp (11)

  • 三輪健太朗『マンガと映画』 - logical cypher scape2

    マンガと映画についての美学的メディア比較論であり、これまでの議論・言説を丁寧に再検討しながら、「映画的」であるとはどういうことなのかを論じ、それが「近代」を前提しにした視覚文化であることを示していく。「映画的」っていうのが単に技法的な話ではなくて、近代の大衆文化とか時間概念とかにおける考え方のことなんだ、という話 メディアの特性とか技法とかを形式的に判断するのではなくて、それがどういう思想・システムのもとで動いているかを見て判断しないといけないよっていう話でもある。 また、サブタイトルに「コマと時間の理論」とあるように理論を書いたであるのだが、落下のモチーフをめぐるマンガ批評(作品論)として読めなくもないところが各所に差し挟まれているでもある。 ちなみに修士論文がもとになっているらしい。 このは、メディア比較の方法論から説き起こして、これまでの議論の検討も含め、丁寧な解説がなされて

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  • 太田邦史『エピゲノムと生命』 - logical cypher scape2

    何年か前に言葉を知って以来、見かけるようになった「エピジェネティクス」 なんだか難しそうだし、何読めばいいかよくわからないしで、今まであまり知らなかったのだが、たまたま入門書と銘打たれたこのを見かけたので読んでみた。 エピジェネティクスというのは、発生学に遺伝学を組み合わせたようなもの。 遺伝と環境の関係というのは、「氏か育ちか」という話ではないというのは、まあ色々と入門書読めば書いてあることだけど、特にそのことがよく分かるのがこの分野かもしれない。 遺伝子の発現がどのようにコントロールされているか、という話 化学用語になれていないせいもあってなのか、結構読んでいて難しく感じた。 一つの細胞の中には、その個体を作るための全ての遺伝情報が入っている けれど、例えば心臓の細胞は心臓にしかならないし、爪の細胞は爪にしかならない、というように、一つの細胞の中であらゆる遺伝子が発現するわけではない

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    ukeye
    ukeye 2013/09/24
    おもしろそう
  • 名古屋哲学フォーラム2013秋「美を語る資格があるのは誰だ? 心理学(脳神経美学) vs 科学哲学 vs 分析美学」 - logical cypher scape2

    日時: 2013年9月14日(土曜日)午後1時半より 会場: 南山大学名古屋キャンパスR棟R32教室 行ってきました。 名古屋は2度目。とはいえ、1度目は、他のところへの旅行の途中で立ち寄って名古屋駅の近くで昼べただけ。今回も、南山大学直行して、またすぐ帰るみたいな感じで、全然名古屋観光とかしてませんがw 地下鉄名古屋大学駅が、当に名古屋大学ど真ん中みたいなところにあるのにびっくりした*1。で、名古屋大から坂を登ったところに、南山大がある。歩いて10分かからないくらいのところで、この2つの大学がこんな近くにあるというのも知らなかった。 名古屋哲学フォーラム2013実況・感想など - Togetter [トゥギャッター] 当日の実況の様子など、kasuhoさんがとぅぎゃってくれています。 ってなわけで、以下大雑把ながらどんなんだったか要約したり、感想だったり あくまでも僕がメモったもの

    名古屋哲学フォーラム2013秋「美を語る資格があるのは誰だ? 心理学(脳神経美学) vs 科学哲学 vs 分析美学」 - logical cypher scape2
  • ロバート・ローゼンブラム『近代絵画と北方ロマン主義の伝統』 - logical cypher scape2

    ドイツロマン主義の画家カスパー・ダイーフィト・フリードリヒから、抽象表現主義の画家マーク・ロスコまでを、「北方ロマン主義」という系譜の中で位置づけようという。 崇高の話とか読んでいると、時々言及されるなので、まあ読んでみるかと。 北方ロマン主義における「北方」というのはまあ大体ドイツのことで、フランスないしパリを中心に語られてきた19・20世紀美術史を、パリを回避して組立直すというもの。 フランスの印象派に対する、ドイツの表現主義みたいな対比とパラレルなのかなあとも思ったけど、美術史詳しくないのでよく分からず 北方ロマン主義の伝統 | 現代美術用語辞典ver.2.0を見ると、「ローゼンブラムの議論はそれ自体として十分に説得的なものであるとは言いがたいが、19世紀から20世紀にかけての単線的なモダニズムに対するオルタナティヴな見方を打ち出したという点で稀有なものである」とあり、また序文の

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  • 『美学芸術学論集(特集:脳/美学――脳科学への感性学的アプローチ』神戸大学芸術学研究室 - logical cypher scape2

    レポジトリからpdf落として読めたので、読んでみた。http://www.lib.kobe-u.ac.jp/kernel/seika/ISSN=18801943.html 神経美学のシンポジウムが近いのでその予習、と思ったからというわけでもなくw たまたま、じゃぶらふきゅーさんに教えてもらったので 『歌うネアンデルタール』そろそろ読まないとなー 井上研「脳画像の認識論と神経美学」 fMRIによる脳機能イメージング画像を用いた研究について、逆向きの推論について注意、というような話 fMRIによって得られた画像から何らかの主張を引き出す際の推論は、演繹的ではなく、飛躍がある。飛躍があるからといってそれが直ちによくないというわけではないが、注意しなければならないものもある。 そうした注意すべき飛躍として、逆向きの推論というものがあげられる。 まず、順向きの推論。被験者がXという行為をした時、部位

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  • アメリカン・ポップ・アート展 - logical cypher scape2

    新美術館 ポップアートは、なんか分かったつもりでいたけど、実際見てみたら全然そんなことなかった まず、ロバート・ラウシェンバーグ 初っぱなから圧倒された。 何が、とはいわく言い難いのだけど、この前、宮下誠の『20世紀絵画』で具象と抽象について読んだあとだったこともあって、「これは一体何だ?」となった。 既存のイメージをコラージュして、リトグラフとして刷っている。その個々のイメージはもちろん具象だけれど、それらのコラージュによって作り上げられる画面は抽象画的である。 ラウシェンバーグを始めとするネオダダあるいはポップアートというのは、抽象表現主義への一種のアンチとして位置づけられるらしいけど、しかしラウシェンバーグの筆致はどこか抽象表現主義的な感じもする。そう、ただコラージュしているわけではなくて、筆致がある(表現主義的なところがあると解説されていた気がする)。 《突破2》、《霧雨》、《守護

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    ukeye
    ukeye 2013/09/09
  • スティーブン・ピンカー『心の仕組み』 - logical cypher scape2

    ちくま学芸文庫になったのでそっちの方で読んだ。 心の科学についてまとまって読める。 すなわち、認知科学(心の演算理論)と進化生物学(自然淘汰による進化論)が合体した進化心理学による、心の説明である。 心は進化によってデザインされた演算装置であるというのを筋として、多くの研究を紹介している。だから、ピンカー自身の研究について書かれているというのではなく、心の科学に関する様々な分野の研究が次々と出てくる。もちろん、心理学が中心ではあるが、人類学などもよく出てくる。そういう意味で、教科書的なともいえる。 また、このはいわゆる「左翼」からの反論を想定していて、人間の心はタブラ・ラサで経験によって(社会や文化に相対的に)形成されるものだという考えへの反駁と、科学的判断と倫理的判断は分けて行うようにという注意を再三している。例えば、男性は女性に対してレイプなどの暴力をふるいやすい傾向があるというの

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    ukeye
    ukeye 2013/09/03
    欲しい
  • 『ウィトゲンシュタイン』 - logical cypher scape2

    KAWADE道の手帖シリーズ。 鬼界彰夫、永井均、飯田隆、岡賢吾による「レクチャー」、野家啓一のエッセイ、戸田山和久、大家雄裕、田中久美子、小山明、前田泰樹、山田啓一による論考、著作解題、さらに、大森荘蔵、藤隆志、坂井秀寿、奥雅博がかつて書いた文章も「日のウィトゲンシュタイン受容史」として掲載されている。 以下、おもしろかったものをいくつかピックアップ 永井「たまたまの孤独」 「私」とか「今」とか「神」とかの話は、まあいつもの永井均だと思う(1冊くらいしか読んでないので断言はできないが) で、言語ゲームが「たまたまの孤独」であるというあたりがよかった。『ウィトゲンシュタインはこう考えた』を読んだ時、数を数え上げるところの話を読んで、これが「他者」って奴かーとか思ったことがあって、それと重なった。そこにグルーのパラドックスを絡めてるのも面白かった。 言語ゲームっていうのは、単なる偶然性

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    ukeye
    ukeye 2011/11/22
  • 斎藤環『キャラクター精神分析』 - logical cypher scape2

    これまで出てきたキャラクター論のまとめをしつつ、斎藤環なりのキャラクターの定義を提案している。 個人的に、斎藤環のキャラクター論というのは以前から気に入っていて、このも面白く読んだ。 斎藤環の文章というのは、そこかしこにラカン派の言葉が出てくるため、そこで引いちゃう人もいると思うのだが、僕自身ラカンは斎藤環を通じてしか知らないけれど、それでも読めてしまうところがある。斎藤環の思考のフレームワークというのは確かにラカン派精神分析がなければ成り立たないのだが、しかし、彼のキャラクター論自体はラカン派の理論抜きでも理解可能なものとして出来ているのではないかと僕は思う。 このにも、無論精神分析の言葉は出てくるのだけど、の組み立てとしては、マンガ、小説、アートなどのキャラクターについての言説を読みながら、論を進めるものとなっている。 第1章 「キャラ」化する若者たち スクールカーストとかいじ

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    ukeye 2011/10/03
  • 音楽の哲学シンポジウム - logical cypher scape2

    この三連休のあいだ行われている応用哲学会の1日目において開かれた、音楽の哲学シンポジウムに行ってきた。 哲学者、美学者に加えて、フルート奏者と作曲家を交えた、哲学のシンポジウムとしては異例のメンツによるちょっと実験的な企画であった。 最初はそもそもこの4人話があうのか的な空気もあったのだが、終わってみればとても刺激的な会であった。 以下、自分のノートより。 色々省略しているところもあり、正確な再現ではない。 提題 最初は、今井晋による音楽の哲学と音楽の存在論についての簡単な紹介 音楽の哲学は、「ここ数十年の分析美学でもっとも発達した領域」であり、日常的な経験と哲学的な問題が切り結ぶのが特徴的とされる。 様々な論点があるが、その中でもここでは音楽の存在論についてピックアップ 音楽に対して抱く直観と形而上学における存在論的カテゴリーとのバランスをとることが目される フローチャートを用いて、様々

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    ukeye 2011/09/25
  • 鬼界彰夫『生き方と哲学』 - logical cypher scape2

    「生き方」を考えるとはどういうことかを考える。 その一方で、「プラトニズム」批判も展開されているであり、まさに「生き方」と「哲学」のになっている。 ウィトゲンシュタイン研究で知られる筆者だが、こので前面に出てきているのは実はアリストテレスとキルケゴールである。 だが、「プラトニズム」批判となっている分析のあたりは、後期ウィトゲンシュタイン的である。 ところで、実は、というほどのことでもないのだが、僕は学生時代に鬼界先生に教わっていたことがあり、 出来の悪い教え子ではあったけれども、読みながら鬼界先生からの講義を思い出したりしていた。 例えば、このではレイモンド・チャンドラーが何度か引用されているけれど、僕はちょうど飲み会で先生がチャンドラーについて熱く語っていたところに居合わせたことがあったりするw 書は基的には、 アリストテレスの「キネーシス」と「エネルゲイア」の区別を重視

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    ukeye 2011/08/20
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