2008年の北京五輪で野球日本代表は4位に終わり、メダルを逃した。準決勝の韓国戦、3位決定戦のアメリカ戦、その両方で痛恨のエラーを犯したのがG.G.佐藤さんだった。そんな佐藤さんは、中学生時代に野村克也さん(2020年没)のチーム「港東ムース」で指導を受け、亡くなる直前には「エラーしたお前の勝ちや」と声をかけてもらったという。長谷川晶一さんの著書『名将前夜』(KADOKAWA)より一部を紹介しよう――。(第4回) 「言葉の人」として記憶に残る野村克也の言葉 後に西武ライオンズに入団し、プロ野球選手として活躍したG.G.佐藤。現役引退後に父の経営する千葉県内の大手地盤調査会社トラバースに入社し、現在では従業員約200人を擁する組織の取締役副社長として、新規事業育成に日々奮闘している。 社内には野村克也から贈られた直筆の色紙が飾られている。 ――念ずれば 花開く。 野村による筆文字が力強い。
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