new演算子の働き 前回の記事では、プロトタイプチェーンを理解するために、プロパティの"参照"のタイミングで何が起こっているのかを解説した。それでは、プロパティを"作成・変更"する際には何が起こるのだろうか。 連載第3回で述べた通り、JavaScriptでは(リテラル値を除けば)すべてのデータはオブジェクトである。つまり、プロパティの値も(リテラル値を除けば)オブジェクトとして定義される。プロパティを定義(作成)するときの動きを理解するために、まずは、new演算子の働きをきちんと確認しておきたい。 new演算子の働きは、これまでたびたび紹介してきたCore JavaScript 1.5 Referenceを見ても理解し難いかもしれない。 Core JavaScript 1.5 Referenceで解説されているのは、new演算子の働きというよりは使いかたの部分だからだ。もう少し理解を深める