読む毎にこどもの顔がチラつき、なかなか苦しい読書だった。 新堂冬樹の『鬼子』なんかを思わせる、やや“トンデモ“な展開の物語で、なによりも表現がことごとく不快。 読んでいても苦しさしか感じないし、読後も胸糞悪さしか残らないんだけど、それでも続きを読まずにはいられない吸引力のある小説だった。 おもしろいとは言えないし、オススメもできない。 それでも、魅力のある小説だったのは間違いない。
百田尚樹の『海賊とよばれた男』を読む前に、“出光“の負の側面を描いた作品を読んでおこうと手にとった。(『海賊と…』の方は良い面を描いているっぽいのでバランスを取るために。) 結果、確かに会社組織としての腐敗など、労働環境としてヒドい時代が描かれているものの、同時にそこに存在する“エネルギー“の魅力も感じてしまった。 今と比べて大変な面ももちろんあるんだろうけど、こういうヒリヒリとするような働き方にも、少しだけどこか憧れてしまいます。 作品としては、やや中途半端なところはあったものの、80年代当時の社会の温度を感じる貴重な読書体験になりました。
おぞましさと美しさが共存する作品。 それが集約される結末の“謎解きパート”の読み応えは、凄まじい物があった。 それにしても、長く厚い小説だった。
いろいろと啓示を受ける一冊だった。 端的に言えば、父親の仕事は「子どもを“外”に連れて行き、ただ見守る」ということ。 これは言い換えれば「信頼」と「愛情」を持って子どもと接するっていうことなんだろう。 肝に命じた。 息子を外に連れ出そう。好きなことをさせよう。焚き火をやろう。 そして、それをちょっとだけ離れた場所から見守ろう。
真木よう子の肉体の作り込みは素晴らしいし、斜め後ろから背中越しにおっぱいが映るカットの神々しさは半端じゃないが、登場人物の誰もが何を考えているのかがわからなくて、、、 トータルさっぱりわからない映画だった。 「レイプされた女性」を全部受け入れることができるのは加害者男性だけ、ってのは事実だとしても残酷だし、そういう一部始終を追っていた大森南朋が最終的にやることが「俺は奥さんを大事にしよ〜っと」って。 そういうことじゃないでしょ。。 最後に大森南朋が投げかける質問もまた残酷で。 結局、男を犯罪に走らせる(少なくとも犯罪に走った人生を後悔はしない)真木よう子の「魔性」が後味として残ってしまうんだけど、こういう余韻を残していい映画だったんだろうか? そういう意味だと、真木よう子の身体が美しすぎるのは、この作品ではノイズだったかもね。。
圧倒的な情報量で畳み掛ける一冊。ただでさえ600ページ超の長めの小説ではあるが、その600ページの密度がまた高い! 後々の「伏線」や「情報の補足」として機能してはいるものの、冒頭から70ページ過ぎまでほぼ「与太話」という構成には驚愕です。 ミステリーとしてみた場合、“能力者”的な存在が何人かいるのはズルいし、関口が“見えなかったモノ”にちょっとモヤっとするし、後半の展開はほぼ「後出しジャンケン」的だし、状況説明の何もかもを全部言葉で説明しちゃう作品で、トータルで見ると全然好みじゃないし、ミステリーとしての精度は高いとは言いがたい。 それでも、有無を言わさぬ情報の「絶対量」に飲み込まれてしまい認めざるをえない、という一冊だった。
ultimate-ezさんの『ウルトラジャンプ 2024年 02 月号 [雑誌]』についてのレビュー:http://ultimate-ez.com/2014/...
いわゆる“ネトウヨ”と呼ばれる人たちが「気持ち悪いな〜」と常々感じていたので、こういう本を読んでみた。 少なくとも第一章は、その”ネトウヨ“の個人としての人間性を浮き上がらせていて興味深い内容だった。 ただし、第2章は最初から「ネトウヨは取るに足らない雑魚ばかり」と言いたいがための文章が多すぎるように感じた。 第3章では、表題にもなっている「ネット右翼の矛盾」について語られるが、ほぼ”揚げ足取り“に近い内容でガックリ。 「自分が見たいようにしか物事を見ない」という意味では、自分たちが見下しているネトウヨと大差のない文章に感じた。 かなりワンサイドな意見の本だったので、次はネトウヨ側の書籍も読んでみたい。
Netflix/アメリカ/2013年/トッド・フィリップ監督/ブラッドリー・クーパー出演 完結編。今回は二日酔いですらない。チャウがギャングの金塊を奪う。ギャングはチャウの友達三人組にチャウを探すように脅す。一方三人組の方はアランが麒麟をペットとして飼おうとして、運送中にクビが飛んでしまう。このあたりのセンスがなかなかにひどい。そのショックで父親が亡くなり、そこでまたひどいスピーチ。施設送りを周囲は企んでいるという、これまたどうでもいい話。チャウは見つかるが、金塊を隠した家を取られたと、その家に忍び込んで奪い返すが、それは実はギャングの家で、またギャングの金塊であった とは、コメディとはいえ、ずいぶんテキトーな筋運び。最後はチャウはギャングのボスを殺すが、そんなことをして助かるわけもなさそうだが、そのあたりは不問である。最後に少しだけハングオーバーのシーンがおまけのようにつくだけ。この4人
映画監督という立場・視点からの映画の分析と思いきや、酔っぱらいのおもろいおっちゃんの立場からの文句が主体なのがおもしろい。 番組の、書き下ろしで話し言葉な、せいかもしれないけど。 もちろん、監督であるが故の意見が漏れ出しているんだけど、ただのおっちゃんのボヤキとして読んでも面白い。 ブロウが高評価なのがなんか意外な気はしたが、褒める点も貶す点も、酔っぱらいっぽい語り口ながら非常に納得。 『パール・ハーバー』への熱い批判にも非常にグッと来た! まあ、1発目から『ブレア・ウィッチ・プロジェクト2』の感想で星なし(0点)なのはどうなのよ?本として。 <掲載映画> ブレア・ウィッチ・プロジェクト2、ハンニバル、スターリングラード、ザ・メキシカン、トラフィック、ショコラ、15ミニッツ、JSA、みんなのいえ、A.I.、ギフト、パールハーバー、猿の惑星、ブロウ、YAMAKASI、ナイト・オブ・ザ・リビン
映画監督という立場・視点からの映画の分析と思いきや、酔っぱらいのおもろいおっちゃんの立場からの文句が主体なのがおもしろい。 番組の、書き下ろしで話し言葉な、せいかもしれないけど。 もちろん、監督であるが故の意見が漏れ出しているんだけど、ただのおっちゃんのボヤキとして読んでも面白い。 ブロウが高評価なのがなんか意外な気はしたが、褒める点も貶す点も、酔っぱらいっぽい語り口ながら非常に納得。 『パール・ハーバー』への熱い批判にも非常にグッと来た! まあ、1発目から『ブレア・ウィッチ・プロジェクト2』の感想で星なし(0点)なのはどうなのよ?本として。 <掲載映画> ブレア・ウィッチ・プロジェクト2、ハンニバル、スターリングラード、ザ・メキシカン、トラフィック、ショコラ、15ミニッツ、JSA、みんなのいえ、A.I.、ギフト、パールハーバー、猿の惑星、ブロウ、YAMAKASI、ナイト・オブ・ザ・リビン
ある情報に対し、すでに脳内にある情報のストックが「構造化」されているか「断片的」か? そして、新たに脳に入ってきた情報がそれらのストックに対し「同質」か「異質」か? この二軸で、情報に対する脳内の発火を「なるほど会話」「ギャップ会話」「磁石会話」「書き換え会話」と分類するという考え方。 これがマーケティングだけではなくあらゆる情報に対し適応される考え方で、面白かった。 情報のインプットの話としては当たり前のことを言っているだけだが、そのあたり前のことを意識することは大事。 例えば読書においても、今読んでいる本がこの分類でどこに入るかを意識するだけでもインプットの公立があがりそう。 ただ、個々の分類に対する具体例が、言い方次第で他の分類の具体例として機能しちゃうとこがあったり。 そもそも一冊の本当して、各章の章立てのレベル感があっていなかったりするのが気になる。 本全体としては微妙。。。だけ
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