私立校なのに、残業代が全く出ないーー。公立学校の教員に適用される「給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)」が私立校にも影を落としている。 私立校教員であれば、給特法の適用がないため、通常の労働者と同様に労働基準法が適用される。しかし実際には、残業代が出ないどころかタイムカードもないという学校がある。 「声をあげないと何も変わらないと思いましたが、学校側の正体が見えて失望しました。洗脳されてしまっていて、理屈が通用しない」。こう嘆くのは、東京都内の私立中学・高校に勤務する教員の浅野さん(仮名・50代)だ。2018年夏、在職中でありながら、学校に対して労働審判を起こし、未払い残業代を請求した。 労働審判は和解が成立したが、学校側は非を認めず、同僚からも冷ややかな目を向けられるようになったという。一体、何が起きたのだろうか。 ●「手当が出ていることに騙されてきた」
![私立教員、残業代請求したら同僚から批判 学校は「自主的な活動だ」と拒否(弁護士ドットコム) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f0f267160c85e84ca34d127b673ef9b320b52562/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flpt.c.yimg.jp%2Famd%2F20190505-00009604-bengocom-000-view.jpg)