ブックマーク / realsound.jp (25)

  • BLの源流『JUNE』元編集長・佐川俊彦インタビュー「女の子は美少年の着ぐるみを着ると自由になる」

    1978年に『Comic Jun』として創刊され、同名ブランド「JUN」があったことから第3号より『JUNE』と改題されたこの雑誌は、女性向けの男性同性愛をテーマとした点で後のBL(ボーイズラブ)の源流となった。かつて“JUNE”は、このジャンルの総称でもあったのである。マンガ中心の同誌は一時休刊をはさみつつ1980年代に熱心なファンを獲得し、1982年より姉妹誌『小説JUNE』も発行された。だが、BL台頭後はテイストの違いから退潮を余儀なくされ、2013年に『JUNE』ブランドの雑誌は姿を消した。『JUNEの時代 BLの夜明け前』は、アルバイト時代に同誌を企画して編集に携わり、やがて編集長となった佐川俊彦の回顧録である。彼は、時代の推移をどのように見つめていたのか。(円堂都司昭/6月10日取材・構成) 改題前の創刊2号と改題後の3号 ――若い頃からマンガに親しむなかで、『JUNE』という

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    ultrabox 2024/07/01
  • ミン・ヒジン、NewJeansを成功に導いた異端の発想 「トレンドを無視した方がむしろ創意に富む」

    自分だけの感覚が通じる可能性も世の中に存在する ーーこれまでミン・ヒジンさんは、様々なカルチャーを時代・文脈を超えて融合させることで、世間が驚くような作品を生み出してきたと感じています。今注目しているカルチャーや音楽はどんなものですか? ミン・ヒジン:そうですね……私が思うに「注目される何か」は概ね能的な直観に自信が加わって完成度が出てきたと思います。したがって、ある特定のジャンルや文化に影響を受けることよりは、好みに基づいた多様な文化的ソースをどのように再解釈、再構成し、新しい手段として完成度の高い表現をするのかに集中する方だと言えるでしょう。そのため、常にすべてのことに対して開かれていて関心が高かったりもしますが、逆にすべてに関心を失ったりもします。 ーープロデューサーとしてのルーツを教えてください。 ミン・ヒジン:幼い頃の私は音楽映画が特に好きでした。特に音楽は幼い頃から、特

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    ultrabox 2024/02/19
  • ミン・ヒジン、NewJeansを成功に導いた異端の発想 「トレンドを無視した方がむしろ創意に富む」

    NewJeansの躍進が止まらない。2022年7月のデビューから約1年半、彼女たちが何かしらのアクションを取る度に大きな話題を呼び、その一挙手一投足から目が離せない状況が続いている。2023年に輝いたアワードやノミネート、日々更新されるレコードを上げ出したらキリがなく、もはやその人気ぶりは説明不要と言っても過言ではないだろう。 そんな彼女たちの活躍を支えるのが、総括プロデューサーのミン・ヒジンだ。S.M.entertainmentからキャリアをスタートした彼女は、デザイン面を受け持つクリエイティブディレクターとしてSHINee、f(x)、EXO、Red Velvetらの制作に携わり、人気グループへと押し上げるのに一役買った。そこからHYBE(当時はBig Hit Entertainment)へ活躍の場を移し、2021年にHYBE傘下の新規レーベルADORを設立。その第一弾としてNewJea

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    ultrabox 2024/02/19
  • ライトノベルの「勇者」に変化? 『誰が勇者を殺したか』『葬送のフリーレン』が示す新たな勇者像

    ファンタジーの世界にあって、強さの象徴ともいえる存在が勇者だ。行く手を阻むモンスターどもをなぎ倒し、世界を脅かす魔王やドラゴンから人々を開放する英雄。そんな風に捉えられているが、最近はありがちな勇者像を広げたり、覆したりするような物語がいくつも現れ評判となっている。どのような勇者なのか。人気の理由はどこにあるのか。 『転生したらスライムだった件』のような人気シリーズの新刊や、『薬屋のひとりごと』をはじめとしたTVアニメ化作品が上位に並ぶことが多い楽天ブックスのライトノベル週間ランキングに、2週間連続でベスト10以内に入ったライトノベルが、9月29日発売の駄犬『誰が勇者を殺したか』(スニーカー文庫)だ。 元は小説投稿サイト「小説家になろう」に連載された作品で、同じようなネット発の異世界ファンタジーや、流行のラブコメ作品が並ぶラインアップの1冊として発売された。そのまま押し寄せる新刊の波に流さ

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    ultrabox 2023/11/29
  • ラウドロックは世代&ジャンルを越えて広がり続ける 海外メタルシーンの変遷とともに辿る“進化と功績”

    特集「ヘヴィメタルの最新動向」では、2010年代後半〜2020年代にかけて、より越境的な広がりを見せているメタルの現在地について考察してきた。稿では日のオーバーグラウンドな音楽シーン、特にこの夏盛況を見せたロックフェスにおけるメタルやラウドロックに焦点を当ててみたいと思う。 2010年代はバンド自ら主催するフェスが乱立した時代。そこで台頭したのがラウドロックである。ラウドロックは、パンクやメタルをルーツにした“ラウドなロック”を指すざっくりとした呼称だが、バンド自らが主催フェスなどを通して“ラウドロック”を定義づけていくことで、フェスシーン全体の顔役となるまでに進化してきたという歴史がある。また、そうしたラウドロックをルーツに持つ若手世代の台頭で、最新のJ-POP方面からも、メタル的な要素を取り込んだ音楽が少しずつだが頭角を現し始めていることも事実だろう。 そこで、ラウドロックを起点に

    ラウドロックは世代&ジャンルを越えて広がり続ける 海外メタルシーンの変遷とともに辿る“進化と功績”
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    ultrabox 2023/09/01
    『メタルコアバンドの世界的なポップ化現象』『メタルのポップ化』ってのはちょっと面白いな。メタルは拡散し色んなジャンルに取り入れられ息づいているのだなぁ。yoasobiはメタル!
  • メタルは“開かれた音楽”として発展する ポップスやヒップホップなど広範なジャンルへの浸透も

    近年のポピュラー音楽シーンにおけるメタル要素の普及・偏在化 この記事の趣旨は「近年(2010年代終盤〜2020年代以降)のメタル動向の総括」なのだが、それを具体的に述べる前に、読者の方々、特に「メタルは自分とは関係ない」と思っている人に知ってほしいことがある。 ①音楽ジャンルとしてのメタルをあまり聴いていないと思っている人でも、メタル的な音を耳にする機会は実は多い。 ②近年、世界的に大きな支持を得ているカルチャーがメタル由来の意匠を用いることが増えてきているため、メタル的な視覚要素が人目に触れる機会も非常に多い。 まず、①について。例えば、リナ・サワヤマやフィービー・ブリジャーズはインディ〜オルタナ方面の音楽ファンから大きな支持を得ているが、ともにメタルに影響を受けており、いずれもMetallicaのカバーアルバム『The Metallica Blacklist』(2021年)に音源を提供

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    ultrabox 2023/06/02
  • NTTドコモ、大規模な通信障害か 電話などが「繋がらない」の声相次ぐ

    7月19日9時58分現在、NTTドコモの回線に何かしらの障害が見られ、さまざまなユーザーから通話が繋がらないという症状が報告されている。 NTTドコモの障害発生マップによると、現在は全国的に障害が発生している模様。早期の復旧と、原因の究明が求められる。NTTドコモからはいまだ公式なアナウンスはなく、詳細についての情報が待たれるところだ。

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    ultrabox 2022/07/19
  • 大槻ケンヂ×ISHIYAが語る、80年代ハードコアの衝撃 「完全に『マッドマックス』の悪影響(笑)」

    THE TRASH、GHOUL、BAD LOTS、MASAMI & L.O.X、SQWADでボーカリストを務め、1992年に34歳の若さでこの世を去った片手のパンクス・MASAMIの生き様に迫ったノンフィクション『右手を失くしたカリスマ MASAMI伝』(4月30日発売/blueprint)が、各所で話題を呼んでいる。FORWARD/DEATH SIDEのボーカリストとして国内外へジャパニーズ・ハードコアを発信し続けているISHIYAが、関係者への綿密なインタビューをもとに綴った同書は、これまであまり記録されてこなかった80~90年代のハードコアシーンを臨場感たっぷりに伝える一冊として、当時を知るアーティストたちからも様々な声が寄せられている。 筋肉少女帯や特撮のボーカリストであり、作家としても知られる“オーケン”こと大槻ケンヂもまた、同書についてTwitterなどで熱くレコメンドしてくれ

    大槻ケンヂ×ISHIYAが語る、80年代ハードコアの衝撃 「完全に『マッドマックス』の悪影響(笑)」
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    ultrabox 2022/07/03
  • 不動のエビ中、AKB48の返り咲き、TikTokブレイクの超とき宣……論客4者が振り返る、2021年のアイドルシーン

    不動のエビ中、AKB48の返り咲き、TikTokブレイクの超とき宣……論客4者が振り返る、2021年のアイドルシーン アイドルが1年間に発表した曲を順位付けして楽しもうという催し『アイドル楽曲大賞』。今年のメジャーアイドル楽曲部門は私立恵比寿中学が「イヤフォン・ライオット」で1位を獲得。これで、エビ中がトップを飾るのは2019年から3年連続の1位となる。もはや『アイドル楽曲大賞』常連組と言えるフィロソフィーのダンスやわーすたのほかにも、超ときめき♡宣伝部、CYNHNといったグループが勢いを見せる中、AKB48、Perfumeの2組が久々にトップ10へと返り咲いてるのが今年の大きな特徴だ。 リアルサウンドでは今回も『アイドル楽曲大賞アフタートーク』と題した座談会を開き、ライターとして企画・編集・選盤した書籍『アイドル楽曲ディスクガイド』を著書に持つイベント主宰のピロスエ氏、コメンテーター登壇

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    ultrabox 2022/01/30
  • 『バンドリ!』『アイマス』『ラブライブ!』に続く、新たな二次元×声優のヒットは22/7(ナナニジ)? 新規性と魅力を考察

    『バンドリ!』『アイマス』『ラブライブ!』に続く、新たな二次元×声優のヒットは22/7(ナナニジ)? 新規性と魅力を考察 22/7(ナナブンノニジュウニ)が1stアルバム『11という名の永遠の素数』を7月14日にリリースした。グループが結成されて4年間の集大成とも言える内容で、魅力が十二分に伝わる作品になっている。今年2月にリリースしたシングル『僕が持ってるものなら』がオリコン週間ランキング2位、Billboard Japan Hot 100で8位と好成績を収めており、グループの盛り上がりを感じていたが、今作のチャート成績も好調だ。7月13日付のオリコンデイリーランキングでは初登場2位に、レコチョクとmoraのアルバムチャートとiTunesアニメチャートでは1位にランクイン。オリコンウィークリーチャートでは初登場2位を獲得した。チャートを総なめしただけでなく、売上枚数も5万枚を超えている。

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    ultrabox 2021/07/21
  • Perfumeの登場、BABYMETAL世界的なヒット……「楽曲派」アイドル誕生から現在に至るまで

    1.「楽曲派」とそれ以前 「アイドル戦国時代」と呼ばれた時期も昔、一時のブーム的な活況は去ったとはいえ、今も日の女性アイドルシーンは様々なスタイルで活動するグループで溢れています。そしてその中に「楽曲派」と呼ばれるグループたちがいます。 BABYMETAL『METAL GALAXY』(通常盤 - Japan Complete Edition -) アイドル界隈で使用される「楽曲派」という言葉、それ自体は元々聴き手側を定義する言葉として生まれたと言われていますが、現在は主に「従来のアイドル以上に格的な音楽性を持った楽曲を歌うアイドル」を指す言葉になっています。 「楽曲派」という呼称が用いられるようになる前には「楽曲派」的なアイドル楽曲がなかったかと言えばそうではありません。80年代のアイドルも、YMOの細野晴臣・高橋幸宏・坂龍一や大瀧詠一、竹内まりやのような有名ミュージシャンの手による

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    ultrabox 2021/05/12
  • 【ネタバレ】『エヴァ』は本当に終わったのか 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』徹底考察

    稿には、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の結末を含む内容への言及があります。 2007年からシリーズの公開が始まった、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』。その4作目にして、シリーズ最終作となったのが、タイトルを一新した『シン・エヴァンゲリオン劇場版』だ。TVアニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』、旧劇場版を経て、再び出発したシリーズが14年の長期に渡って公開され、前作から8年と数カ月を経て最終作が公開されたというのは、異例づくめといえる出来事だ。このような新シリーズのスケジュールは、庵野秀明監督はじめ作り手側にとっても予想していなかったはずだが、それでも成立してしまうというのは、『エヴァ』全体の熱狂的な人気があってこそだ。製作が長引き延期を重ねながらも、シリーズの興行成績は落ちるどころか、右肩上がりになっていった。 さらに、公開前に発表された「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」という、最終作と

    【ネタバレ】『エヴァ』は本当に終わったのか 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』徹底考察
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    ultrabox 2021/03/16
  • 『ひぐらしのなく頃に 業』の革新的構造 新規視聴者と古参ファンの構図が作品世界に反映?

    ライターとして頭を悩ますのがネタバレの問題だ。当然公開直後の映画などは直接的にラストや大どんでん返しを明かすことはしないが、数十年前の旧作や、そこに触れなければ書きたいことが伝わらない記事の場合、そのさじ加減が難しい。特にミステリー作品となると、その悩みはさらに増大する。今回はオリジナルの『ひぐらしのなく頃に』の内容にも触れていくが、なるべく核心には触れないようにするために、奥歯にものが挟まったような文章になることをご了承願いたい。そのような苦心をしても、語りたいほどの魅力が『ひぐらしのなく頃に 業』にはあるのだ。 オリジナルの『ひぐらしのなく頃に』は2002年から2006年にかけて発表された、竜騎士07によるミステリー調のノベルゲームだ。同人作品としてコミックマーケットなどで配布したところ、大きな話題を呼び、商業化・テレビアニメ・漫画化などのメディアミックスも果たした。人口の少ない架空の

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    ultrabox 2020/10/29
  • <特別編・後編>宮台真司の『攻殻機動隊 SAC_2045』評:人間より優れた倫理を持つ存在と戦う必要があるのか?

    リアルサウンド映画部にて連載中の社会学者・宮台真司による映画批評。今回は特別編として、6月1日放送のミュージシャン・ダースレイダーとのライブ配信企画「100分de宮台」の第4回目を対談形式にて掲載する。後編では、前編(参考:<特別編・前編>宮台真司の『ミッドナイト・ゴスペル』評:サラダボウルの中にいた「見たいものしか見ない」主人公が「倫理」に気づく)で語ってもらったNetflixオリジナルアニメ『ミッドナイト・ゴスペル』とポストヒューマン的世界観を共有するNetflix攻殻機動隊SAC_2045』を論じる。作が問いかける、「ポストヒューマンのルーツ」だという倫理の行方、感情の劣化の描写、そして作品内で示唆される、民主主義国家で暮らす人々の未来像についてまで語ってもらった。 【『ミッドナイト・ゴスペル』を踏まえた『攻殻機動隊SAC_2045』】 ダースレイダー(以下、ダース):『攻殻機動

    <特別編・後編>宮台真司の『攻殻機動隊 SAC_2045』評:人間より優れた倫理を持つ存在と戦う必要があるのか?
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    ultrabox 2020/09/14
  • 歴史から抹消された暴動、ヒーローがマスクをする理由 『ウォッチメン』が照射する「現在」

    HBOのテレビシリーズ『ウォッチメン』を観る上で、ザック・スナイダー監督による2009年の映画『ウォッチメン』は物語の基設定やキャラクターの名称の原典を参照する上で少なからず助けにはなるものの、必ずしも「絶対に観ておかなくてはいけない作品」ではない。1986年にアラン・ムーアが発表したグラフィックノベル『ウォッチメン』は、ケネディ暗殺、ベトナム戦争、アポロ11号月面着陸、ウォーターゲート事件をはじめとする主に60年代から70年代にかけてアメリカで起こった史実に、ウォッチメンと呼ばれるスーパーヒーローたちが関与してきた並行世界において、80年代当時その緊張のピークにあった東西冷戦にいかに彼らがコミットするかを描いた作品だった。2009年に公開された映画は、その原作の大筋をなぞった作品であり、映画の公開時点で20年以上前となる「過去のアメリカ」が舞台だった。 対して、2019年に製作されたテ

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    ultrabox 2020/06/07
  • クラムボン ミトに聞く、バンドが危機的状況下で向き合うべき問題 「生活を守るために今の世界と戦わなければいけない」

    クラムボン ミトに聞く、バンドが危機的状況下で向き合うべき問題 「生活を守るために今の世界と戦わなければいけない」 クラムボンのミトのインタビューである。そもそもは5年前の2015年、アルバム『triology』リリース時にサイトで筆者がやらせてもらったインタビュー(クラムボン・ミトが語る、バンド活動への危機意識「楽曲の強度を上げないと戦えない」)が今回の取材の起点となっている。ミトがさまざまに語ったポップシーンの最前線の現状についての考察や、それに対してクラムボンはどう考え、どう戦い、どういう音楽を作っていくか、などなど、あまりに赤裸々で率直な意見と決意が述べられ、公開当時かなりのバズを巻き起こした。 その2年後の2017年、今度は『モメントe.p.』時にもインタビュー(クラムボン・ミトに訊く最新バンド論 “直販スタイル”で遂げた創作活動の純化)させてもらったが、その後音楽業界はどう変

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    ultrabox 2020/06/06
  • 氣志團やNUMBER GIRLを“発掘”した加茂啓太郎に聞く、いまアイドルを手がける理由

    とある一人の音楽プロデューサーが、アイドル人生を狂わされた。その名は「加茂啓太郎」。音楽業界人でなくとも、音楽愛好家であれば一度は耳にしたことはあるかもしれない。たとえないとしても、ウルフルズや氣志團、NUMBER GIRL、フジファブリック、Base Ball Bear、相対性理論など、彼が関わったアーティストは知っているはずだ。 今回は、2月28日に発売されたフィロソフィーのダンス1stオフィシャルブック『U Got The Look』に収録された加茂へのインタビューを、Web特別版のボリュームで掲載。ロックンロールに夢中になった少年が、錚々たるアーティストを世に送り出し、50歳を過ぎてからアイドルに魅せられ、自らがグループを作る側になるまでの過程や、アイドルを取り巻く音楽業界の現状について語ってもらった。(鈴木絵美里) 「ロックバンドとアイドル、両方のいいところを取ろうと思って」

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    ultrabox 2020/03/17
  • 新型コロナウイルスが“会いにいける”アイドル市場に与える打撃 経済学の観点から影響を考える

    新型コロナウイルスの影響は、「会いにいけるアイドル」をマーケティングの中核にしている日アイドル市場を直撃している。2月29日夕刻の記者会見で、安倍晋三総理は改めて多人数の行事の中止・延期・縮小などを国民に要請した。この行事の中には当然にアイドルのライブ(コンサート)、特典会などが含まれてると解釈できる。実際に政府の新型コロナウイルス感染症対策部が2月25日に発表した基方針の直後に、AKB48、モーニング娘。’20、ももいろクローバーZら女性トップアイドルグループが出演する『ガールズ・グループの祭典 RAGAZZE!~少女たちよ!~』(NHK総合)が、無観客で収録されることが発表されたのが典型的である。またジャニーズ事務所も所属グループ主催の公演の延期・休演を発表している。 大小のアイドルたちの公演の延期・取りやめ、または開催方法の変更などもかなり以前から進んでいた。例えば、開催場所

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    ultrabox 2020/03/03
  • 小宮有紗、澁谷梓希、徳井青空……相次ぐ“声優DJ”登場の背景 アニクラシーンの現状に迫る

    アニソンクラブイベント(以下:アニクラ)といえば、2010年以降に大きく普及したパーティジャンルのひとつ。もともとは、アニメ/ゲーム作品を愛好するDJたちが集う場であったのだが、ここ最近では、実際にそれらの作品に出演するような、“声優DJ”の登場が目立つようになってきた。 その一例が、8月23日にDJデビューを発表した小宮有紗だ。小宮は、『ラブライブ!サンシャイン!!』の黒澤ダイヤ役などを務める女性声優。今回のDJデビューに伴い、10月2日にノンストップミックスCDを発売し、同月5日には、Zepp DiverCity(TOKYO)で開催されるアニソンクラブイベント『Anime Rave Festival』にて初ステージを飾る。小宮をはじめ、なぜ近年の声優たちは歌やダンスのみならず、DJにまで活動の幅を広げるに至ったのだろうか。稿では、同じく『Anime Rave Festival』出演者

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    ultrabox 2019/09/08
  • ゴールデンボンバー、V系の“様式美”詰め込んだ「暴れ曲」が示すもの シーンの動向から考察

    ゴールデンボンバー「暴れ曲」 「暴れ曲」は7月に埼玉・さいたまスーパーアリーナにて開催された『キラーチューンしかやらねえよ』のアンコールにて初披露。MCにてこの曲が生まれた経緯を鬼龍院翔は「ファンレターで、『ヴィジュアル系らしい“暴れ曲”は作らないんですか?』という意見をもらった」と説明していた。さて、熱心なヴィジュアル系ファン以外の読者はこう思うだろう「“暴れ曲”って何?」と。 ざっくり説明すると、名前の通り“暴れるための曲”で、ヘッドバンギング(ヘドバン)や、身体を上下に揺らす“折りたたみ”(だいたいブレイクダウンする時に行われる)、ヘドバンと拳を上げる動作を同時に行う“拳ヘドバン”などを存分にできるような構成の曲を指す。バンド側がそれを望んでいるかどうかは不明だが、目まぐるしい展開の多い楽曲を、いわば“音ゲー”のように楽しんでいるファンも少なくはない。 2014年に上梓された、南田勝

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    ultrabox 2018/09/27