『アリオン』は、安彦良和の漫画。また、その主人公の名前である。プロメテウスをめぐる神話を下敷きにしている。安彦自らの監督により劇場アニメ化され、1986年3月15日に公開された。 アニメーター安彦良和にとって、初の本格的な漫画作品である。連載は徳間書店の漫画雑誌『リュウ』。単行本は徳間書店アニメージュコミックス(全5巻)、のち新装版(全3巻)、中公文庫コミック版(全4巻)で刊行されている。 連載開始当時、作者は『機動戦士ガンダム』劇場版にアニメーターとして携わっており、多忙を極めていた。そのため、完結まで長期にわたる連載となった。作品舞台はギリシア神話の世界であり、登場する神々や英雄たちの多くが登場するが、あえて独自の設定を行ったものが多く、同名の人物でも神話とは多くの違いがある。 超人と言って良い力を持ち、幾多の地を支配するティタン神族は、かつてウラノスを王として戴いていた。しかしウラノ