日本の梅酒を世界に広めようと、兵庫県西宮市の金谷優さん(41)が“梅酒ソムリエ”を名乗り、普及活動に力を入れている。梅酒の魅力にとりつかれ、廃棄物処理会社の研究員を辞めて梅酒専門のコンサルティング会社を設立。全国の酒蔵やメーカー、役所などと手を取り合いながら、新たな商品開発や販売促進を続けている。 20代後半、梅酒を飲む友人が多かったことから飲食店で初めて梅酒を注文。大のビール好きで、梅酒には甘いというイメージしかなかったが、一口飲んだそのとき、味の奥深さに打たれ、「ビール好きでも絶対ハマる」と確信したという。 そこから、梅酒の歴史や種類を独学で学び、名乗り始めたのが「梅酒ソムリエ」の肩書だった。酒蔵や梅酒メーカーと共同で商品開発を手がけるなど、活動の幅を広げた。自称だった「梅酒ソムリエ」が、いつしか金谷さんの代名詞となり、ロゴマークまで作った。 2010年には、「一人でも多くの人においし