梅酒市場が復活の兆しを見せている。健康志向の高まりなどを受け、平成16年ごろから女性を中心に人気を伸ばしたが、近年はブームが落ち着いている。こうした中、サントリー酒類は4月、糖質を従来品の約半分に抑えた無色透明の新商品を送り出し、高付加価値で新規需要の開拓を狙う。梅の名産地・和歌山県では、地場の酒造会社が商品ラインアップを強化。梅の花さながら、さなざまな味わいが咲き誇っている。 ■ブーム再燃を狙う サントリーによると、梅酒市場は16年の234万ケース(1ケースは8・64リットル換算)から、23年には448万ケースに成長した。 梅酒は昭和37年の酒税法改正で家庭でつくれるようになり、日本人に親しまれている。加えて「体によさそうなイメージが高まり、健康志向を追い風に若い女性を中心に人気を集めるようになった」(業界関係者)といい、飲食店でも梅酒を飲む人が増加。好調な市場を背景に、最大手のチ
「カクテル梅酒」などを展開する和歌山県の酒造・中野BCが24日より、東京に「梅酒BAR」を期間限定で初出店する。同社は7年前と比べて同商品の売り上げは25倍に跳ね上がったと発表し、発泡性、非発泡性を合わせて出荷量は03年と比べて1.5倍と好調。ヒットの要因としては「低アルコールで飲みやすく、また梅酒への健康的なイメージが女性の集客に成功した」と分析している。 【意識調査】上司と酒を飲む機会「ない」約3割 同社は約35種類の梅酒を展開し、ここ7年間で約25種類ものカクテル梅酒を発売。09年からは女性社員によるマーケティング部門を設立し、“梅酒=和”という固定観念を打破するべく、パッケージの刷新や「アロマ梅酒」「梅酒ヌーボー」など新商品の開発に取り組んできた。先ごろ日本洋酒酒造組合が発表した梅酒の出荷数量の統計によると、2003年から梅酒市場は急成長し、8年連続で消費量増加の傾向にある。
【呑べえ女子の今宵の一杯】 じめっとした梅雨の季節が近づいてくると、店先に並ぶのがウメの実。青々して丸い実は見るからにさわやか。そうだ、今年は梅酒を作ってみよう。 「ウメはアクを抜いた後冷凍しておくと、エキスがよく出ておいしい梅酒になるんですよ」。そうアドバイスをくれたのは、高級ウメで知られる「南高梅」の産地、和歌山県田辺市の梅干し販売会社に勤める芝佳世さん(40)。ジュニア梅干しインストラクターの資格を持つ、ウメのエキスパートである。 さっそく近所の店で品定め。芝さんの教えの通り冷凍してから軸を取り、果実酒用のビンに氷砂糖とともに入れた。肝心のお酒はわが家の酒庫(押し入れのことですが)に眠っていたアルコール30度の焼酎を使った。ただし、20度以上のアルコールを使用しないと、酒税法違反になるのでくれぐれもご注意を。 ころころとびんの中で揺れるウメを眺めていると、なんとも涼しげでうっ
梅まつり:供養祭や、全国315種の梅酒無料試飲も−−みなべ /和歌山 毎日新聞 2月12日(日)14時16分配信 南高梅の産地、みなべ町晩稲の南部梅林で「梅まつり」(梅の里観梅協会主催)が11日にあった。梅栽培の基礎を築いた故・内中源蔵氏を供養する梅供養祭や、全国315種の梅酒が無料試飲できる「梅酒コレクション2012inみなべ」(みなべの梅活性化委員会主催)などもあり、県内外の観光客でにぎわった。梅酒コレクションは12日も開催。 梅供養祭は、内中氏の供養碑前で行われ、谷口政雄・同協会長や小谷芳正町長ら約100人が出席した。谷口協会長は「南高梅を開発した内中氏の功績は偉大で、感謝しています。これからも日本一の梅を生産するため努力を重ね、安心・安全な梅を消費者に提供します」と述べた。 梅酒コレクション会場には、大勢の人が殺到。白浜町から歩こう会のメンバーと来場した主婦、島内孝子さん(66
地元農産物の商品化を進めている睦沢町で、新たに梅酒「梅の恵み」=写真=が誕生した。昨年開発した米焼酎「瑞穂の夢」の原酒に漬け込んで作った商品の第2弾。 女性にも飲みやすい「甘酸っぱくさわやかな味」とPR。約2000本生産し1本(500ミリリットル)税込み945円。 町総合運動公園で11月3日に行われる農林商工まつり会場でお披露目され販売を始める。道の駅や町内の酒店などでも販売される。【吉村建二】 11月1日朝刊 【関連記事】 上総国さすが市:神社参道に50店 ネット放送も−−一宮 /千葉 大学野球:「関東大会、一戦必勝で」−−城西国際大野球部壮行会 /千葉 大サツマイモ:重さ4.5キロ、一宮で収穫 /千葉 空き巣:「同じ中学」仲間で58件1800万円 11容疑者逮捕−−東金周辺 /千葉 下敷き:民家解体中、壁倒れ男性死亡−−船橋 /千葉
「南高梅」のブランドで知られる紀州産高級梅の購入を巡り、和歌山県田辺市やみなべ町などの梅干し加工業者が、梅の生産農家からの買い付け価格を横並びにするカルテルを結んでいた疑いが強まったとして、公正取引委員会は12日午前、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで、加工業者など十数か所を立ち入り検査した。 立ち入り検査を受けているのは、地元の加工業者が加盟する「紀州田辺梅干協同組合」「紀州みなべ梅干協同組合」の両組合のほか、両組合に加盟するJAみなべいなみ、JA紀南など。両組合には、計86の加工業者が加盟している。 関係者によると、両組合では毎年、梅の収穫時期を迎える夏になると、梅の大きさや等級に応じて1たる(10キロ・グラム)当たり約3000〜7000円の「見通し価格」を、加盟業者に通知。業者は梅を買い付ける際、近隣の生産農家と個別に価格交渉を行っているが、大半が見通し価格と同額を農家側に
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