英高級紙「アイ」(i)。創刊から、ほぼ2週間。インディペンデントとアイの両紙を買って、読み比べる日々が続いている。アイの創刊と専門家らの評価について、新聞協会報(11月9日付)に書いた。以下はそれに若干補足したものである。 *** 英国の左派高級紙インディペンデントを発行するインディペンデント・プリント社が10月26日に創刊した高級日刊紙「i(アイ)」。「多忙で新聞をじっくり読む時間がない人」や「以前は高級紙を読んでいたが、現在は購読を止めた人」を対象に、インディペンデントの良質のジャーナリズムを通常の高級紙の価格の5分の1(一部20ペンス=約27円)で気軽に読んでもらうことを狙う。新たな高級紙の誕生は、1986年のインディペンデント創刊以来24年ぶりだ。 アイは本紙となるインディペンデントと同じく小型タブロイド判で、平日発行(ただし、日曜日には、インディペンデント・オン・サンデーに4頁が