財務省は、再来年4月に消費税率が10%に引き上げられても、財政健全化の指標となる「基礎的財政収支」は2020年度に8兆円の赤字となり、黒字化する目標の達成は困難との試算をまとめました。 財務省は12日、国会に提出される新年度予算案を前提に、国の財政状況を試算しました。それによりますと、高齢化で社会保障費が増え続けることなどから、一般会計の歳出のうち政策に充てる経費は、2020年度に今年度より9兆円余り多い81兆9000億円となる見通しです。 一方、歳入のうち税収とその他の収入は、名目で3%の経済成長が続いて再来年4月に消費税率が10%に引き上げられても、73兆8000億円にとどまるとしています。 この結果、政策に充てる経費を税収などでどれだけ賄えるかを示す「基礎的財政収支」は8兆円の赤字となり、国と地方を合わせて2020年度に黒字化する目標の達成は、困難と試算しています。 このため、政府が
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