「あんなにも長期間にわたり就職できないとは思っていませんでした」 司法書士の資格を持ち、東京都内の法律事務所で働くAさんは振り返ります。 今年で39歳になるAさんが大学を卒業したのは2000年。都内の自動車販売会社で正社員として営業職に就いたものの、どうしてもなじめずに1年で退職しました。歯車が狂ったのはそれからです。自動車販売会社を退職後、失業給付を受給している間は「その気になればすぐに決まるだろう」と思い真剣に再就職を希望していませんでしたが、気が付けば正社員の働き口が見つからなくなっていました。 5年で15社を渡り歩く Aさんはほどなく生活のために派遣社員として働くようになりました。派遣会社でも派遣先は特定の会社に定まらず、「5年間で15社ほど勤務しました」。それでもAさんは正社員の働き口を探し続けましたが、いつのころからか「履歴書で落とされる」ようになります。採用担当者の目から見れ