【AFP=時事】パキスタン・カラチ(Karachi)郊外で27日、兄(20)が妹(16)を包丁で殺害する事件があった。逮捕された兄は、妹が携帯電話で誰かと話しているのを見てかっとなったと供述しており、家父長制の慣習が残るパキスタンで相次ぐ「名誉殺人」とみられる。 警察によると、ハヤート・カーン(Hayat Khan)容疑者はカラチの貧困地区オランギ(Orangi)にある自宅で、妹のスマイラさんを襲撃。負傷したスマイラさんを家の外に放り出したとされる。 自宅前の階段に倒れ込んだスマイラさんを集まった近隣住民らが病院に運んだが、病院に到着する前に死亡したという。当時の様子をとらえた携帯電話の動画には、痛みにもだえ苦しむスマイラさんの周りに集まった人々が病院に運ぼうと呼び掛ける間、じっとカメラを見つめるハヤート容疑者の姿が映っている。 保守色の濃いパキスタンの一部地域では、女性が携帯電話を