(新聞通信調査会発行の「メディア展望」昨年12月号掲載の筆者記事に補足しました。) 2015年11月13日に発生した、130人もの死者を出したパリ・テロはフランスのみならず欧州中を震撼させた。 パリ・テロから1周年となった昨年11月、テロの舞台となった場所を訪ねた。その後で実行犯らと関係が深いベルギーに向かい、2016年3月のブリュッセル・テロの影響を追い続ける二人のジャーナリストに取材した。 ブリュッセル・テロでは、ブリュッセル空港とマールベーク駅で連続爆破テロが発生。犯人3人を含む35人が亡くなっている。 パリ・テロの実行犯の数人が在ベルギーのフランス人あるいはベルギーの移民家庭で育った若者たちで、両方のテロに関与した実行犯・容疑者もいた。パリとブリュッセルはつながっていた。 取材をした二人のジャーナリストのうちの一人が、ベルギーのオランダ語新聞で働くギー・ファン=フラーデン氏だ。 イ