<北朝鮮で横暴の限りを尽くしてきた人民保安省(警察)と国家保衛省の要員だが、ワイロを渡さない、報復するといった形で庶民が抵抗を始めた。「法治」「人権」といった言葉も使っているというが果たして......> (上は2016年11月に公開された写真) 北朝鮮の二大治安機関である人民保安省(警察)と秘密警察である国家保衛省(前国家安全保衛部、以下:保衛省)の要員は、それぞれ保安員、保衛員と呼ばれる。治安維持を名目に、強権を振りかざしながら、北朝鮮の庶民に横暴の限りを尽くしてきた。ところが、最近は風向きが変わりつつあるようだ。 口に砂利を詰め 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、以前ならどんな不当な要求でもおとなしく従っていた北朝鮮の人々が最近、抵抗するようになってきたと報じる。以下は、北朝鮮の市や郡の境界線など、道路の至るところにある検問所でのエピソードだ。検問所では通行証を見せて、荷